【plugin】『Welcart e-Commerce』(versions 2.11.21 以下) Authenticated (Author+) SQL Injection via Cookieの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Welcart e-Commerce
  • 影響バージョン: 2.11.21 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) SQL Injection via Cookie
  • CVE ID: CVE-2025-10649
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/usc-e-shop/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「Welcart e-Commerce」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、特に著者以上の権限を持つユーザーが、特定のCookieを通じてSQLインジェクション攻撃を行うことができるというものです。

攻撃者はこの脆弱性を利用して、データベースに不正なクエリを実行し、データの漏洩や改ざんを引き起こす可能性があります。

影響を受けるバージョンは2.11.21以下であり、ユーザーは早急に修正済みのバージョン2.11.22にアップデートすることが推奨されます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、ウェブアプリケーションにおける一般的なセキュリティ問題であるSQLインジェクションに関連しています。

SQLインジェクションは、データベースとやり取りする際に、ユーザー入力が適切にサニタイズされていない場合に発生します。

歴史的に見ても、SQLインジェクションは多くのウェブサイトで問題となっており、攻撃者がデータベースに不正アクセスする手段として利用されてきました。

このため、ウェブアプリケーションの開発においては、入力の検証とサニタイズが非常に重要です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する最も効果的な対策は、Welcart e-Commerceプラグインをバージョン2.11.22にアップデートすることです。

アップデートを行うことで、脆弱性が修正され、攻撃のリスクを軽減することができます。

もしアップデートを行わない場合、攻撃者によってデータベースが不正に操作され、機密情報が漏洩する可能性があります。

また、ウェブサイト全体の信頼性が損なわれるリスクもあります。

専門用語の解説

  • SQLインジェクション: データベースに対する不正なSQLクエリを実行する攻撃手法。
  • サニタイズ: ユーザー入力を安全に処理するために、不要な文字やコードを除去すること。
  • 認証されたユーザー: システムにログインし、特定の権限を持つユーザー。
  • Cookie: ウェブサイトがユーザーのブラウザに保存する小さなデータファイル。

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