脆弱性の概要

• プラグイン/テーマ名: Directory Listings WordPress plugin – uListing
• 影響バージョン: 2.1.7 以下
• 脆弱性タイプ: Missing Authorization to Authenticated (Subscriber+) Arbitrary Post Meta Update and PHP Object Injection
• CVE ID: CVE-2025-1657
• 重大度: 高
• 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/ulisting/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「Directory Listings WordPress plugin – uListing」に関する脆弱性です。

この脆弱性は、認証されたユーザーが不正にポストメタ情報を更新したり、PHPオブジェクトを注入することが可能になるというものです。

具体的には、Subscriber以上の権限を持つユーザーが、適切な認証を経ずに任意のデータを操作できるため、サイトのデータ整合性が損なわれる可能性があります。

この脆弱性を悪用されると、サイトの機能が予期せぬ動作をする可能性があり、最悪の場合、サイト全体が乗っ取られるリスクも考えられます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、WordPressプラグインの開発において、ユーザーの権限管理が不十分であることが原因です。

特に、Subscriber以上の権限を持つユーザーが、通常はアクセスできない機能にアクセスできることが問題となっています。

このような脆弱性は、過去にも他のプラグインで発見されており、開発者が権限管理を適切に行うことの重要性が再認識されています。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な修正方法は、プラグインの開発者が提供する修正済みバージョンにアップデートすることです。

現時点では、修正済みバージョンの情報が不明ですが、公式ページを定期的に確認し、アップデートが提供された際には速やかに適用することをお勧めします。

アップデートを行わない場合、サイトが不正アクセスのリスクにさらされる可能性が高まります。

専門用語の解説

• CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステムです。
• CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するためのシステムです。
• PHP Object Injection: PHPオブジェクトを不正に注入し、予期しない動作を引き起こす攻撃手法です。
• Subscriber: WordPressにおけるユーザー権限の一つで、通常はコンテンツの閲覧のみが許可されています。

情報元