脆弱性の概要

• プラグイン/テーマ名: Post Grid, Slider & Carousel Ultimate – with Shortcode, Gutenberg Block & Elementor Widget
• 影響バージョン: 1.6.10 以下
• 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Local File Inclusion via post_type_ajax_handler()
• CVE ID: CVE-2024-13409
• 重大度: 高
• 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/post-grid-carousel-ultimate/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Post Grid, Slider & Carousel Ultimate」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、特定の条件下で認証されたユーザーが、ローカルファイルを不正に読み込むことができるというものです。

具体的には、post_type_ajax_handler()という関数を悪用することで、攻撃者がサーバー上の任意のファイルにアクセスする可能性があります。

この脆弱性を利用されると、サーバー上の機密情報が漏洩するリスクがあり、サイトのセキュリティが大きく損なわれる恐れがあります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、WordPressプラグインの開発において、ユーザーの権限管理が不十分であったことに起因しています。

特に、Contributor以上の権限を持つユーザーが、通常アクセスできないファイルにアクセスできるという設計上の問題がありました。

このような脆弱性は、過去にも他のプラグインで発見されており、開発者にとっては権限管理の重要性を再認識させる事例となっています。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策としては、プラグインを脆弱性修正済バージョンである1.7にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行わない場合、攻撃者によってサーバー上の機密情報が漏洩するリスクが高まります。

そのため、早急な対応が求められます。

専門用語の解説

• ローカルファイルインクルージョン (Local File Inclusion): サーバー上のファイルを不正に読み込む攻撃手法の一つです。
• 権限管理: システム内でユーザーが持つ権限を適切に制御することです。
• Contributor: WordPressにおけるユーザー権限の一つで、投稿の作成が可能ですが公開はできません。

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