【plugin】『HLS Player』(versions 1.0.10 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scriptingの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: HLS Player
  • 影響バージョン: 1.0.10 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting
  • CVE ID: CVE-2024-11333
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/hls-player/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「HLS Player」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、特定の条件下で認証されたユーザー、具体的にはContributor以上の権限を持つユーザーが、悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

このスクリプトは、他のユーザーがそのページを閲覧した際に実行される可能性があります。

結果として、ユーザーのブラウザ上で不正な操作が行われたり、セッション情報が盗まれるリスクがあります。

このような攻撃は、サイトの信頼性を損なうだけでなく、ユーザーの個人情報が漏洩する危険性も孕んでいます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的な問題であるクロスサイトスクリプティング(XSS)の一種です。

特に、ユーザーが入力したデータを適切にエスケープせずに保存・表示することで発生します。

過去にも多くのWebサービスで同様の脆弱性が発見されており、その都度、迅速な対応が求められてきました。

この問題は、Webセキュリティの基本的な部分であり、開発者にとっては常に注意が必要な領域です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する最も効果的な対策は、プラグインを脆弱性修正済バージョンである1.0.11にアップデートすることです。

アップデートを行うことで、悪意のあるスクリプトが保存されるリスクを軽減できます。

もしアップデートを行わない場合、サイトの利用者が攻撃の被害に遭う可能性があり、サイトの信頼性が低下する恐れがあります。

また、サイト管理者は、ユーザー権限の管理を厳格に行い、不要な権限を持つユーザーを削除することも重要です。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): Webページに悪意のあるスクリプトを埋め込む攻撃手法の一つです。
  • エスケープ: 特殊文字を無害化する処理のことです。
    これにより、スクリプトが意図せず実行されるのを防ぎます。
  • Contributor: WordPressにおけるユーザー権限の一つで、投稿の作成が可能ですが、公開はできません。

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