脆弱性の概要

• プラグイン/テーマ名: Support SVG – Upload svg files in wordpress without hassle
• 影響バージョン: 1.1.0 以下
• 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-site Scripting via SVG File Upload
• CVE ID: CVE-2024-11091
• 重大度: 中
• 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/support-svg/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Support SVG – Upload svg files in wordpress without hassle」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、具体的には「Author」以上の権限を持つユーザーが、SVGファイルをアップロードする際に悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。

このスクリプトは、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際に実行され、クロスサイトスクリプティング（XSS）攻撃を引き起こす可能性があります。

影響を受けるバージョンは1.1.0以下であり、攻撃者はこの脆弱性を利用して、サイトの管理者権限を奪取したり、ユーザーのセッション情報を盗むことができる可能性があります。

脆弱性の背景

SVGファイルは、XMLベースのベクター画像フォーマットであり、Web上で広く使用されています。

その柔軟性と拡張性から、SVGファイルはしばしばスクリプトを含むことができ、これがセキュリティ上のリスクを引き起こすことがあります。

特に、SVGファイルのアップロード機能を提供するプラグインでは、適切なサニタイズやバリデーションが行われていない場合、悪意のあるスクリプトが埋め込まれるリスクが高まります。

このような背景から、SVGファイルの取り扱いには特に注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策として、プラグインをバージョン1.1.1にアップデートすることが推奨されます。

アップデートにより、SVGファイルのアップロード時に適切なサニタイズが行われ、悪意のあるスクリプトの埋め込みが防止されます。

もしこの対策を行わない場合、サイトがクロスサイトスクリプティング攻撃にさらされ、ユーザーの個人情報が漏洩するリスクが高まります。

専門用語の解説

• SVG: Scalable Vector Graphicsの略で、XMLベースのベクター画像フォーマットです。
• クロスサイトスクリプティング（XSS）: 悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込み、ユーザーのブラウザで実行させる攻撃手法です。
• サニタイズ: データを安全に処理するために、不正なコードやデータを除去することです。
• バリデーション: データが正しい形式であるかを確認するプロセスです。

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