【plugin】『Quotes llama』(versions 3.0.0 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scriptingの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Quotes llama
  • 影響バージョン: 3.0.0 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting
  • CVE ID: CVE-2024-10874
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/quotes-llama/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Quotes llama」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、具体的にはContributor以上の権限を持つユーザーが、悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

このスクリプトは、他のユーザーがそのページを閲覧した際に実行される可能性があります。

結果として、攻撃者は他のユーザーのブラウザ上で任意の操作を行うことができ、情報の窃取やセッションの乗っ取りといった被害が発生する恐れがあります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的な問題であるクロスサイトスクリプティング(XSS)の一種です。

特に、ユーザーが入力したデータを適切にエスケープせずに保存・表示することが原因で発生します。

WordPressのような広く利用されているプラットフォームでは、こうした脆弱性が発見されると多くのサイトに影響を及ぼす可能性があるため、迅速な対応が求められます。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な修正方法は、プラグインの開発者によるアップデートを待つことです。

ユーザーは、プラグインの公式ページを定期的に確認し、修正済みバージョンがリリースされた際には速やかにアップデートを行うことが推奨されます。

修正を行わない場合、サイトの利用者が攻撃者による不正な操作を受けるリスクが高まります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): Webアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される可能性がある。
  • エスケープ: 特殊文字を無害化する処理のこと。
    これにより、スクリプトが意図せず実行されるのを防ぐ。
  • Contributor: WordPressにおけるユーザー権限の一つで、投稿の作成が可能だが公開はできない。

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