【plugin】『F4 Improvements』(versions 1.9.0 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: F4 Improvements
  • 影響バージョン: 1.9.0 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-9442
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/f4-improvements/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「F4 Improvements」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、具体的には著者以上の権限を持つユーザーが、SVGファイルをアップロードする際に悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。

このスクリプトは、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際に実行され、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃を引き起こす可能性があります。

影響を受けるバージョンは1.9.0以下であり、現時点で修正済みバージョンは不明です。

この脆弱性を悪用されると、サイトの管理者権限を奪取されるリスクがあり、サイト全体のセキュリティが脅かされる可能性があります。

脆弱性の背景

SVGファイルは、画像をベクター形式で表現するためのファイル形式であり、通常は安全に使用されます。

しかし、SVGファイルはXMLベースであるため、スクリプトを埋め込むことが可能です。

この特性を悪用して、攻撃者はXSS攻撃を仕掛けることができます。

過去にも、SVGファイルを利用したXSS攻撃は報告されており、特にユーザーが自由にファイルをアップロードできる環境では注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な修正方法は、プラグインの開発者からのアップデートを待つことが推奨されます。

それまでの間、SVGファイルのアップロードを制限するか、信頼できるユーザーのみがアップロードできるように権限を調整することが重要です。

これを行わない場合、サイトがXSS攻撃にさらされ、ユーザーの個人情報が漏洩するリスクがあります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブサイトに悪意のあるスクリプトを注入し、ユーザーのブラウザで実行させる攻撃手法。
  • SVGファイル: Scalable Vector Graphicsの略で、ベクター形式の画像ファイル。
  • 認証されたユーザー: サイトにログインし、特定の権限を持つユーザー。
  • 権限: ユーザーがシステム内で実行できる操作の範囲を決定する設定。

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