【plugin】『Product Designer』(versions 1.0.35 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Product Designer
  • 影響バージョン: 1.0.35 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-9111
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/product-designer/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「Product Designer」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、具体的には「Author」以上の権限を持つユーザーが、SVGファイルをアップロードする際に発生します。

攻撃者はこの脆弱性を利用して、悪意のあるスクリプトをSVGファイルに埋め込み、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際にスクリプトが実行される可能性があります。

これにより、ユーザーのブラウザ上で任意のコードが実行され、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などのリスクが生じる恐れがあります。

脆弱性の背景

SVGファイルは、画像をベクター形式で表現するためのファイル形式であり、Web上で広く使用されています。

しかし、SVGファイルはXMLベースであるため、スクリプトを埋め込むことが可能です。

この特性が、今回のようなクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃の温床となることがあります。

特に、WordPressのようなプラットフォームでは、多くのユーザーがプラグインを利用して機能を拡張しているため、こうした脆弱性が発見されると影響が大きくなることがあります。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な修正方法としては、プラグインの開発者がSVGファイルのアップロード時に適切なサニタイズ処理を行うことが挙げられます。

また、ユーザー側では、信頼できるソースからのSVGファイルのみをアップロードするように心がけることが重要です。

この対策を行わない場合、攻撃者による不正なスクリプトの実行を許してしまい、サイトのセキュリティが大きく損なわれるリスクがあります。

専門用語の解説

  • SVGファイル: Scalable Vector Graphicsの略で、ベクター形式の画像ファイルです。
  • クロスサイトスクリプティング(XSS): 悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込み、ユーザーのブラウザで実行させる攻撃手法です。
  • サニタイズ: データを安全に処理するために、不正なコードやデータを除去することです。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッション情報を盗み取り、不正にアクセスする攻撃手法です。

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