【plugin】『LSX Tour Operator』(versions 1.4.9 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: LSX Tour Operator
  • 影響バージョン: 1.4.9 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-9851
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/tour-operator/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「LSX Tour Operator」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、具体的には著者以上の権限を持つユーザーが、SVGファイルをアップロードする際に発生します。

攻撃者はこの脆弱性を利用して、悪意のあるスクリプトを保存し、他のユーザーがそのスクリプトを実行するように仕向けることが可能です。

結果として、ユーザーのブラウザ上で任意のコードが実行される可能性があり、情報の漏洩やセッションの乗っ取りといった深刻な影響を及ぼす恐れがあります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルのアップロード機能における入力検証の不備に起因しています。

SVGファイルはXML形式で記述されるため、スクリプトを埋め込むことが可能です。

過去にも同様の手法でクロスサイトスクリプティング攻撃が行われた事例があり、SVGファイルの取り扱いには特に注意が必要です。

このような脆弱性は、ウェブアプリケーションのセキュリティにおいて重要な課題となっています。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な修正方法としては、SVGファイルのアップロードを制限するか、アップロードされたファイルの内容を厳密に検証することが挙げられます。

また、プラグインの開発者が提供する修正済みバージョンがリリースされた場合は、速やかにアップデートを行うことが推奨されます。

これを行わない場合、攻撃者による不正アクセスや情報漏洩のリスクが高まるため、早急な対応が求められます。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング (XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトを他のユーザーのブラウザで実行させる手法です。
  • SVGファイル: Scalable Vector Graphicsの略で、XML形式で記述されるベクター画像ファイルです。
  • 認証されたユーザー: システムにログインし、特定の権限を持つユーザーのことを指します。

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