【plugin】『Parallax Image』(versions 1.9 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via position Parameterの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Parallax Image
  • 影響バージョン: 1.9 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via position Parameter
  • CVE ID: CVE-2024-11224
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/parallax-image/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「Parallax Image」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、特定の条件下で認証されたユーザー、特にContributor以上の権限を持つユーザーが、悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

具体的には、プラグインの「position」パラメータを通じて、攻撃者がスクリプトを注入し、他のユーザーがそのページを閲覧した際にスクリプトが実行される可能性があります。

この脆弱性が悪用されると、ユーザーのブラウザ上で任意のコードが実行され、情報の漏洩やセッションの乗っ取りといった深刻な影響を及ぼす可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的な問題であるクロスサイトスクリプティング(XSS)の一種です。

XSSは、ユーザー入力を適切にサニタイズしない場合に発生し、攻撃者が悪意のあるスクリプトを他のユーザーに実行させることができます。

特に、WordPressのような広く使用されているプラットフォームでは、こうした脆弱性が発見されると多くのサイトに影響を与える可能性があるため、迅速な対応が求められます。

対策方法と影響

この脆弱性に対する最も効果的な対策は、プラグインを最新のバージョン1.9.1にアップデートすることです。

アップデートにより、脆弱性が修正され、悪意のあるスクリプトの注入を防ぐことができます。

もしアップデートを行わない場合、サイトのセキュリティが脅かされ、攻撃者による不正アクセスやデータの漏洩といったリスクが高まります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトを他のユーザーに実行させる手法。
  • サニタイズ: ユーザーからの入力を安全に処理するために、不正なデータを除去または無害化すること。
  • Contributor: WordPressにおけるユーザー権限の一つで、投稿の作成が可能だが公開はできない権限。

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