脆弱性の概要

• プラグイン/テーマ名: Exclusive Divi – Divi Preloader, Modules for Divi & Extra Theme
• 影響バージョン: 1.4 以下
• 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
• CVE ID: CVE-2024-9386
• 重大度: 中
• 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/exclusive-divi/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Exclusive Divi – Divi Preloader, Modules for Divi & Extra Theme」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、SVGファイルのアップロードを通じて、認証されたユーザー（Author以上の権限）が悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

攻撃者はこの脆弱性を利用して、他のユーザーのブラウザで任意のスクリプトを実行することが可能です。

これにより、ユーザーのセッション情報を盗む、フィッシング攻撃を行う、またはサイトの表示を改ざんするなどの攻撃が考えられます。

影響範囲は、プラグインのバージョン1.4以下を使用しているサイトに及びます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルの取り扱いにおけるセキュリティチェックの不足が原因で発生しました。

SVGファイルはXML形式で記述されるため、スクリプトを埋め込むことが可能です。

過去にも同様の脆弱性が他のプラグインやテーマで発見されており、SVGファイルの取り扱いには特に注意が必要です。

このような脆弱性は、サイトの信頼性を損なう可能性があるため、迅速な対応が求められます。

対策方法と影響

現在、脆弱性が修正されたバージョンは不明ですが、プラグインの開発者からのアップデート情報を待つことが推奨されます。

それまでの間、SVGファイルのアップロードを制限する、またはプラグインの使用を一時的に停止することが考えられます。

この脆弱性を放置すると、サイトのセキュリティが脅かされ、ユーザーの信頼を失うリスクがあります。

専門用語の解説

• SVGファイル: Scalable Vector Graphicsの略で、XML形式で記述されるベクター画像ファイルのことです。
• クロスサイトスクリプティング (XSS): 悪意のあるスクリプトを他のユーザーのブラウザで実行させる攻撃手法です。
• 認証されたユーザー: サイトにログインしているユーザーのことを指し、通常は特定の権限を持っています。

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