【plugin】『NiceJob』(versions 3.6.5 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scriptingの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: NiceJob
  • 影響バージョン: 3.6.5 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting
  • CVE ID: CVE-2024-10887
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/nicejob/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「NiceJob」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、特にContributor以上の権限を持つユーザーによって悪用される可能性があります。

具体的には、攻撃者が悪意のあるスクリプトをプラグインの特定のフィールドに保存することで、他のユーザーがそのページを閲覧した際にスクリプトが実行されるというものです。

このような攻撃は、ユーザーのセッション情報を盗む、フィッシング攻撃を行う、またはサイトの表示を改ざんするなどの目的で利用される可能性があります。

影響範囲としては、プラグインを使用しているすべてのサイトが対象となり得るため、早急な対応が求められます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的な問題であるクロスサイトスクリプティング(XSS)の一種です。

特に、ユーザーが入力したデータを適切にエスケープせずに保存し、後に他のユーザーに表示する際に問題が発生します。

歴史的に見ても、XSSは多くのWebサイトで発見されており、その影響の大きさから重要視されています。

このような脆弱性が存在することで、サイトの信頼性が損なわれる可能性があるため、開発者は常に注意を払う必要があります。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な対策としては、プラグインの開発者が提供する修正済みバージョンがリリースされ次第、速やかにアップデートを行うことが推奨されます。

また、開発者側での入力データのエスケープ処理を強化することも重要です。

もしこの脆弱性を放置した場合、サイトのユーザーが攻撃者によって不正な操作を受けるリスクが高まります。

その結果、サイトの評判が損なわれるだけでなく、ユーザーの個人情報が漏洩する可能性もあります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): 悪意のあるスクリプトをWebページに挿入し、他のユーザーがそのページを閲覧した際にスクリプトを実行させる攻撃手法。
  • エスケープ処理: 特殊文字を無害化するための処理で、Webアプリケーションにおいてはユーザー入力を安全に扱うために使用される。
  • Contributor: WordPressにおけるユーザー権限の一つで、投稿の作成はできるが公開はできない権限を持つ。

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