【plugin】『JetWidgets For Elementor』(versions 1.0.18 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: JetWidgets For Elementor
  • 影響バージョン: 1.0.18 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-10323
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/jetwidgets-for-elementor/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「JetWidgets For Elementor」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、SVGファイルのアップロードを通じて、認証されたユーザー(著者以上の権限を持つユーザー)が悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

攻撃者はこの脆弱性を利用して、他のユーザーがそのスクリプトを実行するように仕向けることが可能です。

結果として、ユーザーのブラウザ上で任意のコードが実行され、情報の漏洩やセッションの乗っ取りといった深刻な影響を及ぼす可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルの取り扱いにおけるセキュリティチェックの不足が原因で発生しました。

SVGファイルはXML形式で記述されるため、スクリプトを埋め込むことが可能です。

過去にも同様の手法で攻撃が行われた事例があり、SVGファイルの取り扱いには特に注意が必要です。

このような脆弱性は、ウェブサイトの信頼性を損なうだけでなく、ユーザーの安全にも直接的な影響を与えるため、迅速な対応が求められます。

対策方法と影響

この脆弱性に対する最も効果的な対策は、プラグインをバージョン1.0.19に更新することです。

更新することで、SVGファイルのアップロードに関するセキュリティチェックが強化され、悪意のあるスクリプトの保存が防止されます。

もしこの更新を行わない場合、攻撃者による不正アクセスや情報漏洩のリスクが高まります。

特に、ウェブサイトの管理者やユーザーの個人情報が狙われる可能性があるため、早急な対応が必要です。

専門用語の解説

  • SVGファイル: Scalable Vector Graphicsの略で、XML形式で記述されたベクター画像ファイルのことです。
  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一種で、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法です。
  • 認証されたユーザー: システムにログインし、特定の権限を持つユーザーのことです。
  • セッションの乗っ取り: ユーザーのセッション情報を盗み、なりすまして不正にアクセスする攻撃手法です。

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