【plugin】『Admin and Site Enhancements (ASE)』(versions 7.5.1 以下) Authenticated Stored Cross-Site Scripting via SVGの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Admin and Site Enhancements (ASE)
  • 影響バージョン: 7.5.1 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated Stored Cross-Site Scripting via SVG
  • CVE ID: CVE-2024-10790
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/admin-site-enhancements/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Admin and Site Enhancements (ASE)」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザーがSVGファイルを通じて悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

攻撃者はこの脆弱性を利用して、他のユーザーがプラグインを使用する際にスクリプトを実行させることが可能です。

これにより、ユーザーのブラウザ上で不正な操作が行われるリスクがあります。

影響を受けるバージョンは7.5.1以下であり、ユーザーのデータやサイトの安全性に重大な影響を及ぼす可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルの取り扱いにおけるセキュリティの不備から発生しました。

SVGは画像形式の一つですが、XMLベースであるためスクリプトを埋め込むことが可能です。

過去にもSVGを利用したクロスサイトスクリプティングの事例があり、特にWebアプリケーションにおいては注意が必要です。

このような脆弱性は、サイトの信頼性を損なうだけでなく、ユーザーの個人情報が漏洩するリスクを伴います。

対策方法と影響

この脆弱性に対する最も効果的な対策は、プラグインを最新のバージョン7.5.2にアップデートすることです。

アップデートを行うことで、脆弱性が修正され、攻撃のリスクを軽減できます。

もしアップデートを行わない場合、攻撃者による不正アクセスやデータの改ざんが発生する可能性があり、サイトの運営に深刻な影響を及ぼすことがあります。

専門用語の解説

  • Authenticated Stored Cross-Site Scripting (XSS): 認証されたユーザーが悪意のあるスクリプトを保存し、他のユーザーがそのスクリプトを実行してしまう脆弱性のことです。
  • SVG (Scalable Vector Graphics): XMLベースのベクター画像形式で、スクリプトを埋め込むことが可能です。
  • CVE (Common Vulnerabilities and Exposures): 公開されている脆弱性情報を一意に識別するためのIDです。
  • CVSS (Common Vulnerability Scoring System): 脆弱性の深刻度を評価するための基準です。

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