【plugin】『SysBasics Customize My Account for WooCommerce』(versions 2.7.29 以下) Reflected Cross-Site Scripting via tab Parameterの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: SysBasics Customize My Account for WooCommerce
  • 影響バージョン: 2.7.29 以下
  • 脆弱性タイプ: Reflected Cross-Site Scripting via tab Parameter
  • CVE ID: CVE-2024-10837
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/customize-my-account-for-woocommerce/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「SysBasics Customize My Account for WooCommerce」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、特定のパラメータを通じて悪意のあるスクリプトが実行される可能性がある、Reflected Cross-Site Scripting(XSS)です。

攻撃者は、ユーザーが特定のリンクをクリックするように誘導し、そのリンクに悪意のあるスクリプトを含めることで、ユーザーのブラウザ上で任意のコードを実行することができます。

これにより、ユーザーのセッション情報が盗まれたり、フィッシング攻撃が行われたりするリスクがあります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける入力値の適切な検証が行われていないことに起因します。

特に、ユーザーからの入力をそのまま出力に反映する際に、悪意のあるスクリプトが実行される可能性があります。

歴史的に見ても、XSSはWebアプリケーションにおける一般的な脆弱性であり、多くの攻撃事例が報告されています。

このため、開発者は常に入力値の検証とエスケープ処理を徹底する必要があります。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策としては、プラグインを脆弱性修正済バージョンである2.7.30にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるXSS攻撃のリスクが残り、ユーザーの個人情報が漏洩する可能性があります。

また、Webアプリケーション全体のセキュリティを強化するために、定期的なセキュリティチェックと脆弱性の修正を行うことが重要です。

専門用語の解説

  • Reflected Cross-Site Scripting (XSS): ユーザーの入力をそのままWebページに反映することで、悪意のあるスクリプトが実行される脆弱性の一種です。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステムです。
  • CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するためのシステムです。

情報元

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