【plugin】『Easy SVG Support』(versions 3.7 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Easy SVG Support
  • 影響バージョン: 3.7 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-10269
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/easy-svg/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「Easy SVG Support」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、具体的には著者以上の権限を持つユーザーが、SVGファイルをアップロードする際に悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。

このスクリプトは、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際に実行され、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃を引き起こす可能性があります。

影響を受けるバージョンは3.7以下であり、攻撃者はこの脆弱性を利用して、サイトの管理者権限を奪取したり、ユーザーの個人情報を盗み出すことが可能です。

脆弱性の背景

SVGファイルは、画像をベクター形式で表現するためのファイル形式であり、Webサイトで広く使用されています。

しかし、SVGファイルはXML形式で記述されるため、スクリプトを埋め込むことが可能です。

この特性が、今回のようなクロスサイトスクリプティング攻撃の温床となることがあります。

過去にも、SVGファイルを介したXSS攻撃は報告されており、Webセキュリティにおいて注意が必要なポイントとなっています。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策としては、プラグインを脆弱性修正済バージョンである3.8にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行わない場合、サイトが攻撃者に乗っ取られるリスクが高まります。

特に、管理者権限を持つユーザーが攻撃対象となる可能性があるため、早急な対応が必要です。

専門用語の解説

  • SVG: Scalable Vector Graphicsの略で、ベクター形式の画像ファイルです。
  • クロスサイトスクリプティング(XSS): 悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込み、ユーザーのブラウザで実行させる攻撃手法です。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための基準です。
  • 認証されたユーザー: システムにログインし、特定の権限を持つユーザーのことです。

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