【plugin】『Simple Shortcode for Google Maps』(versions 1.5.4 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Shortcodeの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Simple Shortcode for Google Maps
  • 影響バージョン: 1.5.4 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Shortcode
  • CVE ID: CVE-2024-10621
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/simple-google-maps-short-code/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Simple Shortcode for Google Maps」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、特にContributor以上の権限を持つユーザーが、ショートコードを通じて悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

攻撃者はこの脆弱性を利用して、他のユーザーがそのページを閲覧した際にスクリプトを実行させることが可能です。

これにより、ユーザーのブラウザ上で任意のコードを実行したり、セッション情報を盗むといった攻撃が行われる可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、ショートコードの処理において入力の検証が不十分であったことに起因しています。

WordPressプラグインは多くのユーザーに利用されており、その中での脆弱性は広範囲に影響を及ぼす可能性があります。

特に、権限を持つユーザーが悪意を持って行動する場合、サイト全体のセキュリティが脅かされることになります。

このような脆弱性は、過去にも類似の事例があり、常に注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策としては、プラグインをバージョン1.6にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行うことで、ショートコードの入力に対する適切な検証が行われ、脆弱性が修正されます。

もしアップデートを行わない場合、サイトが攻撃者によって改ざんされるリスクが高まります。

その結果、ユーザーの信頼を失うだけでなく、法的な問題に発展する可能性もあります。

専門用語の解説

  • ショートコード: WordPressで特定の機能を簡単に呼び出すための短いコード。
  • クロスサイトスクリプティング (XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトを他のユーザーのブラウザで実行させる攻撃手法。
  • Contributor: WordPressのユーザー権限の一つで、投稿の作成が可能だが公開はできない権限。
  • セッション情報: ウェブサイトにログインしているユーザーの状態を保持するための情報。

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