【plugin】『XT Floating Cart for WooCommerce』(versions 2.8.2 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: XT Floating Cart for WooCommerce
  • 影響バージョン: 2.8.2 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-9178
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/woo-floating-cart-lite/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「XT Floating Cart for WooCommerce」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、具体的には「Author」以上の権限を持つユーザーが、SVGファイルをアップロードする際に悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。

このスクリプトは、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際に実行され、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃を引き起こす可能性があります。

影響を受けるバージョンは2.8.2以下であり、攻撃者はこの脆弱性を利用して、ユーザーのセッションを乗っ取ったり、サイトの表示内容を改ざんしたりすることが可能です。

脆弱性の背景

SVGファイルは、画像をベクター形式で表現するためのファイル形式であり、通常は安全に扱われます。

しかし、SVGはXMLベースであるため、スクリプトを埋め込むことが可能です。

この特性を悪用することで、攻撃者はXSS攻撃を仕掛けることができます。

このような脆弱性は、過去にも他のプラグインやウェブアプリケーションで発見されており、SVGファイルの取り扱いには特に注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策として、プラグインをバージョン2.8.3以上に更新することが推奨されます。

更新を行うことで、SVGファイルのアップロードに関するセキュリティが強化され、悪意のあるスクリプトの埋め込みを防ぐことができます。

もし更新を行わない場合、サイトがXSS攻撃にさらされるリスクが高まり、ユーザーの個人情報が漏洩する可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトを他のユーザーのブラウザで実行させることができる。
  • SVGファイル: Scalable Vector Graphicsの略で、ベクター形式の画像ファイル。
    XMLベースで記述される。
  • 認証されたユーザー: システムにログインし、特定の権限を持つユーザー。

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