【plugin】『Compact WP Audio Player』(versions 1.9.13 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via sc_embed_player Shortcodeの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Compact WP Audio Player
  • 影響バージョン: 1.9.13 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via sc_embed_player Shortcode
  • CVE ID: CVE-2024-10176
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/compact-wp-audio-player/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Compact WP Audio Player」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、特定の条件下で認証されたユーザーが悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

具体的には、Contributor以上の権限を持つユーザーが、sc_embed_playerショートコードを利用して、悪意のあるJavaScriptを埋め込むことが可能です。

このスクリプトは、他のユーザーがそのページを閲覧した際に実行され、情報の窃取やセッションの乗っ取りといった攻撃が行われる可能性があります。

影響範囲は、プラグインのバージョン1.9.13以下を使用しているサイトです。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的な問題であるクロスサイトスクリプティング(XSS)の一種です。

XSSは、ユーザーが入力したデータを適切にエスケープせずに表示することで発生します。

特に、WordPressのようなCMSでは、複数のユーザーがコンテンツを編集できるため、こうした脆弱性が発生しやすい環境です。

この問題は、過去にも多くのプラグインやテーマで発見されており、開発者にとっては常に注意が必要なポイントです。

対策方法と影響

この脆弱性に対する最も効果的な対策は、プラグインを最新バージョンである1.9.14に更新することです。

更新を行うことで、脆弱性が修正され、悪意のあるスクリプトの埋め込みを防ぐことができます。

もし更新を怠った場合、サイトのセキュリティが脅かされ、ユーザーの個人情報が漏洩するリスクが高まります。

また、サイトの信頼性が損なわれる可能性もあるため、早急な対応が求められます。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): 悪意のあるスクリプトを他のユーザーのブラウザで実行させる攻撃手法。
  • ショートコード: WordPressで特定の機能を簡単に呼び出すためのコード。
  • エスケープ: 特殊文字を無害化する処理。
  • CMS: コンテンツ管理システムの略で、Webサイトのコンテンツを管理するためのソフトウェア。

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