【plugin】『Elementor Inline SVG』(versions 1.2.0 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Elementor Inline SVG
  • 影響バージョン: 1.2.0 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-9064
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/inline-svg-elementor/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Elementor Inline SVG」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー、具体的には「Author」以上の権限を持つユーザーが、SVGファイルをアップロードする際に発生します。

攻撃者はこの脆弱性を利用して、悪意のあるスクリプトをSVGファイルに埋め込み、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際にスクリプトが実行される可能性があります。

これにより、ユーザーのブラウザ上で任意のコードが実行され、情報の漏洩やセッションの乗っ取りといった深刻な影響を及ぼす可能性があります。

脆弱性の背景

SVGファイルは、画像をベクター形式で表現するためのファイル形式であり、Webページで広く使用されています。

しかし、SVGファイルはXML形式で記述されるため、スクリプトを埋め込むことが可能です。

この特性が、今回のようなクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃の温床となることがあります。

特に、WordPressのようなCMSでは、多くのユーザーがコンテンツを投稿するため、こうした脆弱性が発生しやすい環境となっています。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な修正方法としては、プラグインの開発者が提供する修正済みバージョンがリリースされるまで、SVGファイルのアップロードを制限することが推奨されます。

また、SVGファイルの内容を厳密に検証し、不正なスクリプトが含まれていないか確認することも重要です。

これらの対策を行わない場合、攻撃者による不正アクセスや情報漏洩のリスクが高まるため、早急な対応が求められます。

専門用語の解説

  • SVG: Scalable Vector Graphicsの略で、ベクター形式の画像ファイルです。
  • クロスサイトスクリプティング(XSS): 悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込み、ユーザーのブラウザ上で実行させる攻撃手法です。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための基準です。
  • 認証されたユーザー: システムにログインし、特定の権限を持つユーザーのことです。

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