【plugin】『Demo Importer Plus』(versions 2.0.1 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Demo Importer Plus
  • 影響バージョン: 2.0.1 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-9172
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/demo-importer-plus/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Demo Importer Plus」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)がSVGファイルをアップロードする際に、悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。

このスクリプトは、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際に実行され、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が成立します。

具体的には、攻撃者は特定のSVGファイルを作成し、それをプラグインを通じてアップロードすることで、管理者権限を持つユーザーのセッションを乗っ取るなどの攻撃が可能となります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルの取り扱いにおけるセキュリティチェックが不十分であったことに起因します。

SVGファイルはXMLベースのベクター画像形式であり、スクリプトを埋め込むことが可能です。

そのため、適切なバリデーションが行われない場合、悪意のあるスクリプトが含まれる可能性があります。

過去にも同様の脆弱性が他のプラグインやテーマで発見されており、SVGファイルの取り扱いには特に注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインをバージョン2.0.2にアップデートする必要があります。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるクロスサイトスクリプティング攻撃のリスクが高まります。

特に、管理者権限を持つユーザーのセッションが乗っ取られると、サイト全体のセキュリティが脅かされる可能性があります。

したがって、早急にアップデートを行うことが推奨されます。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • SVGファイル: Scalable Vector Graphicsの略で、XMLベースのベクター画像形式。
  • バリデーション: データが正しいかどうかを確認するプロセス。
  • セッション: ユーザーがウェブサイトにログインしている状態を維持するための情報。

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