【plugin】『PWA — easy way to Progressive Web App』(versions 1.6.3 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: PWA — easy way to Progressive Web App
  • 影響バージョン: 1.6.3 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-8967
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/iworks-pwa/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「PWA — easy way to Progressive Web App」における脆弱性です。

この脆弱性は、バージョン1.6.3以下に存在し、Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting (XSS) via SVG File Uploadという種類のものです。

具体的には、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)が特定のSVGファイルをアップロードすることで、悪意のあるスクリプトを保存し、他のユーザーがそのスクリプトを実行してしまう可能性があります。

この脆弱性を利用されると、攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のスクリプトを実行することができ、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などのリスクが生じます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルのアップロード機能における入力検証の不備が原因で発生しました。

SVGファイルはXMLベースのベクター画像形式であり、スクリプトを埋め込むことが可能です。

そのため、適切な検証を行わないと、悪意のあるスクリプトが含まれたSVGファイルがアップロードされるリスクがあります。

このような脆弱性は、過去にも他のプラグインやウェブアプリケーションで発見されており、特にユーザー生成コンテンツを扱うサイトでは注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策として、プラグインをバージョン1.6.4にアップデートすることが推奨されます。

開発者はこのバージョンで脆弱性を修正しており、SVGファイルのアップロードに対する適切な入力検証が追加されています。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるXSS攻撃のリスクが残り、サイトのセキュリティが脅かされる可能性があります。

特に、複数のユーザーがコンテンツを投稿するサイトでは、早急な対応が求められます。

専門用語の解説

  • Authenticated (Author+): 認証されたユーザーのうち、Author以上の権限を持つユーザーを指します。
  • Stored Cross-Site Scripting (XSS): 悪意のあるスクリプトがウェブアプリケーションに保存され、他のユーザーがそのスクリプトを実行してしまう脆弱性のことです。
  • SVG (Scalable Vector Graphics): XMLベースのベクター画像形式で、スクリプトを埋め込むことが可能です。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み取り、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃手法です。
  • フィッシング攻撃: 偽のウェブサイトやメールを使ってユーザーの個人情報を盗み取る詐欺行為です。

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