今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「PWA — easy way to Progressive Web App」における脆弱性です。
この脆弱性は、バージョン1.6.3以下に存在し、Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting (XSS) via SVG File Uploadという種類のものです。
具体的には、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)が特定のSVGファイルをアップロードすることで、悪意のあるスクリプトを保存し、他のユーザーがそのスクリプトを実行してしまう可能性があります。
この脆弱性を利用されると、攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のスクリプトを実行することができ、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などのリスクが生じます。
この脆弱性は、SVGファイルのアップロード機能における入力検証の不備が原因で発生しました。
SVGファイルはXMLベースのベクター画像形式であり、スクリプトを埋め込むことが可能です。
そのため、適切な検証を行わないと、悪意のあるスクリプトが含まれたSVGファイルがアップロードされるリスクがあります。
このような脆弱性は、過去にも他のプラグインやウェブアプリケーションで発見されており、特にユーザー生成コンテンツを扱うサイトでは注意が必要です。
この脆弱性に対する対策として、プラグインをバージョン1.6.4にアップデートすることが推奨されます。
開発者はこのバージョンで脆弱性を修正しており、SVGファイルのアップロードに対する適切な入力検証が追加されています。
アップデートを行わない場合、攻撃者によるXSS攻撃のリスクが残り、サイトのセキュリティが脅かされる可能性があります。
特に、複数のユーザーがコンテンツを投稿するサイトでは、早急な対応が求められます。
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