【plugin】『QS Dark Mode Plugin』(versions 2.9 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: QS Dark Mode Plugin
  • 影響バージョン: 2.9 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-9118
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/qs-dark-mode/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「QS Dark Mode Plugin」における脆弱性です。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)がSVGファイルをアップロードする際に、悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。

具体的には、攻撃者が特定のSVGファイルをアップロードし、そのファイルが他のユーザーによって閲覧されると、埋め込まれたスクリプトが実行される可能性があります。

これにより、攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のコードを実行したり、セッション情報を盗んだりすることができます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルの取り扱いにおける不適切なサニタイズ処理が原因で発生しました。

SVGファイルはXMLベースのベクター画像フォーマットであり、スクリプトを埋め込むことが可能です。

そのため、適切なサニタイズ処理が行われていない場合、悪意のあるスクリプトが埋め込まれるリスクがあります。

このような脆弱性は、過去にも他のプラグインやウェブアプリケーションで報告されており、特にユーザー生成コンテンツを扱う場合には注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、QS Dark Mode Pluginをバージョン3.0にアップデートすることが推奨されます。

バージョン3.0では、SVGファイルのアップロードに対する適切なサニタイズ処理が実装されています。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるクロスサイトスクリプティング攻撃のリスクが残り、サイトのセキュリティが脅かされる可能性があります。

専門用語の解説

  • SVG (Scalable Vector Graphics): XMLベースのベクター画像フォーマット。
    拡大縮小しても画質が劣化しない特徴があります。
  • サニタイズ (Sanitize): データを安全にするために、不正なコードやスクリプトを除去する処理。
  • クロスサイトスクリプティング (XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性を利用して、悪意のあるスクリプトを他のユーザーのブラウザで実行させる攻撃手法。
  • CVSS (Common Vulnerability Scoring System): 脆弱性の重大度を評価するための標準化されたスコアリングシステム。

情報元

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