今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「QS Dark Mode Plugin」における脆弱性です。
この脆弱性は、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)がSVGファイルをアップロードする際に、悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。
具体的には、攻撃者が特定のSVGファイルをアップロードし、そのファイルが他のユーザーによって閲覧されると、埋め込まれたスクリプトが実行される可能性があります。
これにより、攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のコードを実行したり、セッション情報を盗んだりすることができます。
この脆弱性は、SVGファイルの取り扱いにおける不適切なサニタイズ処理が原因で発生しました。
SVGファイルはXMLベースのベクター画像フォーマットであり、スクリプトを埋め込むことが可能です。
そのため、適切なサニタイズ処理が行われていない場合、悪意のあるスクリプトが埋め込まれるリスクがあります。
このような脆弱性は、過去にも他のプラグインやウェブアプリケーションで報告されており、特にユーザー生成コンテンツを扱う場合には注意が必要です。
この脆弱性を修正するためには、QS Dark Mode Pluginをバージョン3.0にアップデートすることが推奨されます。
バージョン3.0では、SVGファイルのアップロードに対する適切なサニタイズ処理が実装されています。
アップデートを行わない場合、攻撃者によるクロスサイトスクリプティング攻撃のリスクが残り、サイトのセキュリティが脅かされる可能性があります。
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