【plugin】『Custom Banners』(versions 3.3 以下) Reflected Cross-Site Scriptingの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Custom Banners
  • 影響バージョン: 3.3 以下
  • 脆弱性タイプ: Reflected Cross-Site Scripting
  • CVE ID: CVE-2024-8799
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/custom-banners/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Custom Banners」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、Reflected Cross-Site Scripting(XSS)と呼ばれるもので、特定のバージョン(3.3 以下)に存在します。

攻撃者は、この脆弱性を利用して、悪意のあるスクリプトをユーザーのブラウザで実行させることが可能です。

具体的には、攻撃者が特定のURLに悪意のあるスクリプトを埋め込み、そのURLをユーザーにクリックさせることで、ユーザーのブラウザ上でスクリプトが実行されます。

これにより、ユーザーのセッション情報や個人情報が盗まれるリスクがあります。

脆弱性の背景

Reflected Cross-Site Scripting(XSS)は、ウェブアプリケーションにおける一般的な脆弱性の一つです。

この脆弱性は、ユーザーからの入力を適切にエスケープせずに出力することで発生します。

歴史的には、多くのウェブサイトやアプリケーションがこの問題に悩まされてきました。

特に、ユーザー生成コンテンツを扱うプラグインやテーマでは、この種の脆弱性が発生しやすいです。

今回の「Custom Banners」プラグインも例外ではなく、ユーザーの入力を適切に処理しないことで、この脆弱性が発生しました。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインの開発者が提供する最新の修正バージョンにアップデートすることが推奨されます。

現時点では、修正済バージョンの情報は不明ですが、公式ページを定期的にチェックし、アップデートがリリースされた際には速やかに適用してください。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるXSS攻撃のリスクが高まり、ユーザーの個人情報やセッション情報が盗まれる可能性があります。

専門用語の解説

  • Reflected Cross-Site Scripting (XSS): ユーザーの入力を適切にエスケープせずに出力することで、悪意のあるスクリプトが実行される脆弱性。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステム。
  • CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するシステム。
  • セッション情報: ウェブサイトにログインしているユーザーの状態を保持するための情報。
  • エスケープ: 特殊文字を無害化するための処理。

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