【plugin】『SVG Complete』(versions 1.0.2 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: SVG Complete
  • 影響バージョン: 1.0.2 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-9119
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/svg-complete/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「SVG Complete」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)がSVGファイルをアップロードする際に、悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。

このスクリプトは、他のユーザーがそのSVGファイルを閲覧した際に実行され、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が成立します。

具体的には、攻撃者は特定のSVGファイルを作成し、それをプラグインを通じてアップロードすることで、管理者権限を持つユーザーのセッションを乗っ取るなどの攻撃が可能となります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルの取り扱いにおける入力検証の不備から発生しています。

SVGファイルはXML形式で記述されるため、スクリプトを埋め込むことが容易です。

過去にも同様の脆弱性が他のプラグインやシステムで発見されており、SVGファイルの取り扱いには特に注意が必要です。

この脆弱性が重要である理由は、攻撃者が比較的簡単に悪意のあるスクリプトを埋め込むことができ、被害が広範囲に及ぶ可能性があるためです。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な対策方法としては、プラグインの開発者が提供する修正済みバージョンにアップデートすることが推奨されます。

現時点では修正済みバージョンの情報が不明ですが、公式ページを定期的に確認し、最新の情報を入手することが重要です。

また、SVGファイルのアップロードを制限するか、信頼できるユーザーのみがアップロードできるように設定することも有効です。

対策を行わない場合、攻撃者によるセッションハイジャックやサイトの改ざんなど、深刻なセキュリティリスクが発生する可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • SVG: Scalable Vector Graphicsの略で、XMLベースのベクター画像フォーマット。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み取り、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃手法。
  • 認証されたユーザー: システムにログインし、特定の権限を持つユーザー。

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