今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Common Tools for Site」における脆弱性についてです。
この脆弱性は、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)がSVGファイルをアップロードする際に、悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。
このスクリプトは、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際に実行され、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が成立します。
具体的には、攻撃者は特定のSVGファイルを作成し、それをプラグインを通じてアップロードすることで、管理者権限を持つユーザーのセッションを乗っ取るなどの攻撃が可能となります。
この脆弱性は、SVGファイルの取り扱いにおける入力検証の不足が原因です。
SVGファイルはXMLベースのベクター画像フォーマットであり、スクリプトを埋め込むことが可能です。
そのため、適切な検証を行わないと、悪意のあるスクリプトが含まれたSVGファイルがアップロードされるリスクがあります。
このような脆弱性は、過去にも他のプラグインやウェブアプリケーションで報告されており、特にユーザー生成コンテンツを扱うサイトでは注意が必要です。
この脆弱性を修正するためには、プラグインの開発者がSVGファイルのアップロード時に適切な入力検証を行うように修正する必要があります。
具体的には、SVGファイル内のスクリプト要素を除去するか、SVGファイルのアップロードを制限することが考えられます。
ユーザー側では、プラグインのアップデートが提供されるまで、SVGファイルのアップロードを一時的に無効にすることが推奨されます。
この対策を行わない場合、サイトの管理者や他のユーザーが攻撃者によってセッションを乗っ取られるなどのリスクが高まります。
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