【plugin】『Mapplic Lite』(versions 1.0 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Mapplic Lite
  • 影響バージョン: 1.0 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-9117
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/mapplic-lite/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Mapplic Lite」における脆弱性です。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)がSVGファイルをアップロードする際に、悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。

具体的には、SVGファイルに悪意のあるJavaScriptコードを含めることで、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際にスクリプトが実行され、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が成立します。

この攻撃により、被害者のブラウザ上で任意の操作が行われる可能性があり、セッションハイジャックやフィッシング詐欺などのリスクが生じます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルの取り扱いにおけるセキュリティチェックが不十分であることに起因しています。

SVGファイルはXMLベースのベクター画像形式であり、テキストとして編集可能なため、悪意のあるスクリプトを埋め込むことが容易です。

過去にも同様の脆弱性が他のプラグインやテーマで発見されており、SVGファイルの取り扱いには特に注意が必要です。

対策方法と影響

現在、この脆弱性が修正されたバージョンは不明です。

したがって、Mapplic Liteプラグインを使用しているユーザーは、SVGファイルのアップロードを制限するか、信頼できるユーザーのみがアップロードできるように権限を設定することを推奨します。

また、セキュリティプラグインを導入し、XSS攻撃を防ぐための追加の防御策を講じることも有効です。

これらの対策を行わない場合、サイトが攻撃者により乗っ取られるリスクが高まります。

専門用語の解説

  • SVG (Scalable Vector Graphics): XMLベースのベクター画像形式で、テキストとして編集可能な画像ファイル。
  • クロスサイトスクリプティング (XSS): 悪意のあるスクリプトをウェブページに埋め込み、ユーザーのブラウザ上で実行させる攻撃手法。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み取り、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃。
  • フィッシング詐欺: 偽のウェブサイトやメールを使ってユーザーの個人情報を盗み取る詐欺行為。

情報元

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