【plugin】『GF Custom Style』(versions 2.0 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: GF Custom Style
  • 影響バージョン: 2.0 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-9173
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/gf-custom-style/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「GF Custom Style」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)がSVGファイルをアップロードする際に、悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。

このスクリプトは、他のユーザーがそのページを閲覧した際に実行され、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が成立します。

結果として、攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のコードを実行することが可能となり、セッションハイジャックやフィッシング詐欺などの攻撃が行われるリスクがあります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルのアップロード機能における入力検証の不備が原因で発生しました。

SVGファイルはXMLベースのベクター画像フォーマットであり、スクリプトを埋め込むことが可能です。

適切なサニタイズ処理が行われていない場合、悪意のあるスクリプトがそのまま保存され、後に実行される可能性があります。

このような脆弱性は、過去にも多くのWebアプリケーションで問題となっており、特にユーザー生成コンテンツを扱うサイトでは注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインの開発者が提供する最新の修正済みバージョンにアップデートすることが推奨されます。

現時点では、修正済みバージョンの情報は不明ですが、公式ページを定期的に確認し、アップデートがリリースされた際には速やかに適用してください。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるクロスサイトスクリプティング攻撃のリスクが高まり、サイトのセキュリティが大きく損なわれる可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): Webアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • SVGファイル: Scalable Vector Graphicsの略で、XMLベースのベクター画像フォーマット。
  • サニタイズ: 入力データを安全な形式に変換する処理。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み取り、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃手法。

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