【plugin】『012 Ps Multi Languages』(versions 1.6 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scriptingの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: 012 Ps Multi Languages
  • 影響バージョン: 1.6 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting
  • CVE ID: CVE-2024-8723
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/012-ps-multi-languages/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「012 Ps Multi Languages」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が特定の入力フィールドに悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

保存されたスクリプトは、他のユーザーがそのページを閲覧した際に実行されるため、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が可能となります。

この攻撃により、攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のコードを実行し、クッキー情報の盗難やフィッシング詐欺などの被害を引き起こす可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、入力データの検証が不十分であることが原因です。

特に、ユーザーが入力するデータがそのまま保存され、適切なエスケープ処理が行われていない場合に発生します。

クロスサイトスクリプティング(XSS)は、ウェブアプリケーションにおける一般的な脆弱性であり、過去にも多くの事例が報告されています。

このような脆弱性は、ユーザーの信頼を損なうだけでなく、サイト全体のセキュリティを脅かす重大な問題です。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインの開発者が入力データの適切なエスケープ処理を行う必要があります。

具体的には、ユーザーが入力したデータを保存する前に、特定の文字列を無害化する処理を追加することが求められます。

また、プラグインの利用者は、脆弱性が修正されたバージョンがリリースされ次第、速やかにアップデートを行うことが推奨されます。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるXSS攻撃のリスクが高まり、サイトのセキュリティが著しく低下する可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • エスケープ処理: 特定の文字列を無害化するための処理。
    例えば、HTMLタグを無効化するために使用される。
  • 認証されたユーザー: システムにログインしているユーザーのこと。
    特定の権限を持つユーザーを指す場合もある。
  • フィッシング詐欺: 偽のウェブサイトやメールを使って、ユーザーの個人情報を盗む詐欺手法。

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