脆弱性の概要

• プラグイン/テーマ名: Form Maker by 10Web – Mobile-Friendly Drag & Drop Contact Form Builder
• 影響バージョン: 1.15.27 以下
• 脆弱性タイプ: Authenticated (Administrator+) Stored Cross-Site Scripting
• CVE ID: CVE-2024-8633
• 重大度: 中
• 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/form-maker/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Form Maker by 10Web – Mobile-Friendly Drag & Drop Contact Form Builder」に関する脆弱性です。

この脆弱性は、バージョン1.15.27以下に存在し、Authenticated (Administrator+) Stored Cross-Site Scripting (XSS) として分類されています。

具体的には、管理者権限を持つユーザーが特定の入力フィールドに悪意のあるスクリプトを保存することが可能です。

このスクリプトは、他の管理者がそのページを閲覧した際に実行され、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などのリスクを引き起こす可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、フォーム作成プラグインの入力フィールドに対する適切なサニタイズ処理が行われていなかったことが原因です。

Stored XSSは、攻撃者が悪意のあるスクリプトを保存し、それが他のユーザーによって実行されるという特性を持ちます。

この種の脆弱性は、特に管理者権限を持つユーザーが標的となるため、影響が大きいです。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインをバージョン1.15.28にアップデートする必要があります。

アップデートを行わない場合、管理者権限を持つユーザーが攻撃の対象となり、サイト全体のセキュリティが脅かされる可能性があります。

したがって、早急にアップデートを行うことが推奨されます。

専門用語の解説

• Authenticated (Administrator+): 認証されたユーザー、特に管理者権限を持つユーザーを指します。
• Stored Cross-Site Scripting (XSS): 悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、他のユーザーがそのスクリプトを実行する脆弱性のことです。
• セッションハイジャック: ユーザーのセッション情報を盗み取る攻撃手法です。
• フィッシング攻撃: 偽のウェブサイトやメールを使ってユーザーの個人情報を盗む詐欺行為です。
• サニタイズ処理: 入力データを安全な形式に変換する処理のことです。

情報元