【plugin】『Contact Form to Any API』(versions 1.2.2 以下) Unauthenticated Stored Cross-Site Scripting via Contact Formの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Contact Form to Any API
  • 影響バージョン: 1.2.2 以下
  • 脆弱性タイプ: Unauthenticated Stored Cross-Site Scripting via Contact Form
  • CVE ID: CVE-2024-7617
  • 重大度: 高
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/contact-form-to-any-api/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Contact Form to Any API」における脆弱性です。

この脆弱性は、未認証のユーザーがコンタクトフォームを通じて悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

具体的には、攻撃者が特定の入力フィールドに悪意のあるJavaScriptコードを埋め込むことで、管理者がそのフォームを表示した際にスクリプトが実行される可能性があります。

これにより、攻撃者は管理者のセッションを乗っ取ったり、サイトのコンテンツを改ざんしたりすることができます。

影響範囲は広く、特に管理者権限を持つユーザーが被害を受けるリスクが高いです。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的なセキュリティ問題であるクロスサイトスクリプティング(XSS)の一種です。

XSSは、ユーザー入力を適切にサニタイズしない場合に発生しやすく、特にフォームやコメント機能を持つサイトで多く見られます。

歴史的には、多くのWebサイトやアプリケーションがこの問題に悩まされてきました。

今回のケースでも、入力データの検証が不十分であったために発生しました。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策としては、プラグインのバージョンを最新のものに更新することが最も効果的です。

公式ページで提供されている最新バージョンにアップデートすることで、この脆弱性は修正されます。

もしアップデートを行わない場合、攻撃者によるサイトの乗っ取りやデータの改ざんといった重大なリスクが存在します。

また、入力データのサニタイズを徹底することも重要です。

専門用語の解説

  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の深刻度を評価するための標準化されたスコアリングシステムです。
  • CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するためのシステムです。
  • XSS: Cross-Site Scriptingの略で、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される脆弱性です。
  • サニタイズ: データを安全にするために、不正な入力を除去または無害化する処理のことです。

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