【theme】『Tweaker5』(versions 1.2 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Button Shortcodeの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Tweaker5
  • 影響バージョン: 1.2 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Button Shortcode
  • CVE ID: CVE-2024-5870
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/themes/tweaker5/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressテーマ「Tweaker5」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、バージョン1.2以下の「Tweaker5」に存在し、Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting (XSS) via Button Shortcodeという種類のものです。

具体的には、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が特定のショートコードを使用することで、悪意のあるスクリプトを保存し、他のユーザーがそのページを閲覧した際にスクリプトが実行される可能性があります。

この脆弱性を悪用されると、攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のスクリプトを実行することができ、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などのリスクが生じます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、WordPressテーマ「Tweaker5」のボタンショートコード機能における入力検証の不備が原因で発生しました。

ショートコードは、WordPressで特定の機能を簡単に追加するための便利なツールですが、適切な入力検証が行われていない場合、悪意のあるコードが挿入されるリスクがあります。

過去にも同様のXSS脆弱性が他のテーマやプラグインで発見されており、入力検証の重要性が再認識されています。

対策方法と影響

現在、この脆弱性が修正されたバージョンは不明です。

したがって、ユーザーは以下の対策を講じることが推奨されます。

1. テーマの開発者に連絡し、修正済みバージョンのリリース予定を確認する。

2. Contributor以上の権限を持つユーザーのアクセスを制限し、信頼できるユーザーのみがショートコードを使用できるようにする。

3. Webアプリケーションファイアウォール(WAF)を導入し、XSS攻撃を防ぐ。

これらの対策を行わない場合、サイトの利用者が攻撃者によって悪意のあるスクリプトを実行されるリスクが高まります。

専門用語の解説

  • Cross-Site Scripting (XSS): ウェブサイトに悪意のあるスクリプトを注入し、他のユーザーのブラウザで実行させる攻撃手法。
  • ショートコード: WordPressで特定の機能を簡単に追加するためのコード。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃。
  • フィッシング攻撃: 偽のウェブサイトやメールを使ってユーザーの個人情報を盗む詐欺行為。
  • Webアプリケーションファイアウォール(WAF): ウェブアプリケーションへの攻撃を防ぐためのセキュリティ対策。

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