【theme】『Betheme』(versions 27.5.5 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG Fileの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Betheme
  • 影響バージョン: 27.5.5 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File
  • CVE ID: CVE-2024-5567
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: 不明

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのテーマ「Betheme」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)がSVGファイルを通じて悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

具体的には、攻撃者が特定のSVGファイルをアップロードすることで、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際にスクリプトが実行される可能性があります。

この脆弱性が悪用されると、被害者のブラウザ上で任意のコードが実行され、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などが行われるリスクがあります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルの処理における入力検証の不備が原因で発生しました。

SVGファイルはXMLベースのベクター画像フォーマットであり、スクリプトを埋め込むことが可能です。

そのため、適切な検証が行われない場合、悪意のあるスクリプトが含まれるSVGファイルがアップロードされるリスクがあります。

このような脆弱性は、過去にも他のプラグインやテーマで発見されており、特にユーザー生成コンテンツを扱うサイトでは注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、Bethemeをバージョン27.5.6にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行うことで、SVGファイルの処理における入力検証が強化され、悪意のあるスクリプトの埋め込みが防止されます。

もしアップデートを行わない場合、サイトのセキュリティが脆弱なままとなり、攻撃者による不正アクセスやデータ漏洩のリスクが高まります。

専門用語の解説

  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準化されたスコアリングシステムです。
  • CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するためのシステムです。
  • Cross-Site Scripting (XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法です。
  • SVG: Scalable Vector Graphicsの略で、XMLベースのベクター画像フォーマットです。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み取り、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃手法です。

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