今回お伝えするのは、WordPressのテーマ「Betheme」における脆弱性についてです。
この脆弱性は、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)がSVGファイルを通じて悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。
具体的には、攻撃者が特定のSVGファイルをアップロードすることで、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際にスクリプトが実行される可能性があります。
この脆弱性が悪用されると、被害者のブラウザ上で任意のコードが実行され、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などが行われるリスクがあります。
この脆弱性は、SVGファイルの処理における入力検証の不備が原因で発生しました。
SVGファイルはXMLベースのベクター画像フォーマットであり、スクリプトを埋め込むことが可能です。
そのため、適切な検証が行われない場合、悪意のあるスクリプトが含まれるSVGファイルがアップロードされるリスクがあります。
このような脆弱性は、過去にも他のプラグインやテーマで発見されており、特にユーザー生成コンテンツを扱うサイトでは注意が必要です。
この脆弱性を修正するためには、Bethemeをバージョン27.5.6にアップデートすることが推奨されます。
アップデートを行うことで、SVGファイルの処理における入力検証が強化され、悪意のあるスクリプトの埋め込みが防止されます。
もしアップデートを行わない場合、サイトのセキュリティが脆弱なままとなり、攻撃者による不正アクセスやデータ漏洩のリスクが高まります。
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