【plugin】『Post Grid and Gutenberg Blocks』(versions 2.2.87 – 2.2.90) Authenticated (Subscriber+) Privilege Escalationの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Post Grid and Gutenberg Blocks
  • 影響バージョン: 2.2.87 – 2.2.90
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Subscriber+) Privilege Escalation
  • CVE ID: CVE-2024-8253
  • 重大度: 高
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/post-grid/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「Post Grid and Gutenberg Blocks」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Subscriber以上の権限を持つユーザー)が、通常はアクセスできない管理者権限を取得できるというものです。

具体的には、特定のリクエストを送信することで、権限の昇格が可能となります。

この脆弱性が悪用されると、攻撃者はサイトの完全な制御を奪うことができ、データの改ざんや削除、さらには悪意のあるコードの挿入などが行われる可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、プラグインの権限管理における不備から発生しました。

WordPressのプラグインは、多くの機能を提供するために複雑な権限管理を行っていますが、その中で特定の条件下で権限のチェックが不十分であったことが原因です。

過去にも同様の権限昇格の脆弱性が報告されており、これらはサイトのセキュリティに重大な影響を与えるため、迅速な対応が求められます。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策として、プラグインを最新バージョン(2.2.91)に更新することが推奨されます。

更新を行うことで、権限管理の不備が修正され、脆弱性が解消されます。

もし更新を行わない場合、攻撃者によるサイトの乗っ取りやデータの改ざんなど、重大なセキュリティリスクが発生する可能性があります。

専門用語の解説

  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステムです。
  • CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するシステムです。
  • Privilege Escalation: 権限昇格のことで、通常はアクセスできない高い権限を不正に取得することを指します。
  • Subscriber: WordPressのユーザー権限の一つで、最も低い権限レベルです。

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