【plugin】『Elementor Website Builder – More than Just a Page Builder』(versions 3.23.4 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting in the URL Parameter in Multiple Widgetsの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Elementor Website Builder – More than Just a Page Builder
  • 影響バージョン: 3.23.4 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting in the URL Parameter in Multiple Widgets
  • CVE ID: CVE-2024-5416
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/elementor/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Elementor Website Builder – More than Just a Page Builder」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、バージョン3.23.4以下に存在し、Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting (XSS) の形で現れます。

具体的には、複数のウィジェットにおけるURLパラメータに対して、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

この脆弱性を利用することで、攻撃者は他のユーザーがそのページを閲覧した際に、任意のスクリプトを実行させることが可能となります。

その結果、ユーザーのセッション情報の盗難や、フィッシング攻撃の実行などが考えられます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的な問題であるXSS(クロスサイトスクリプティング)の一種です。

特に、認証されたユーザーがコンテンツを投稿できる環境では、こうした脆弱性が発生しやすくなります。

Elementorは多くのユーザーに利用されているため、このような脆弱性が発見されると、その影響は広範囲に及ぶ可能性があります。

過去にも同様の脆弱性が他のプラグインやテーマで発見されており、開発者は常にセキュリティ対策を強化する必要があります。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインをバージョン3.24.0以上にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるXSS攻撃のリスクが高まり、サイトのセキュリティが著しく低下する可能性があります。

特に、ユーザーの個人情報やセッション情報が盗まれるリスクがあるため、早急な対応が必要です。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング (XSS): Webアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行されることを指します。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステムです。
  • 認証されたユーザー (Authenticated User): システムにログインしているユーザーのことを指します。
  • フィッシング攻撃: 偽のウェブサイトやメールを使って、ユーザーの個人情報を盗む攻撃手法です。

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