【plugin】『Slider comparison image before and after』(versions 0.8.3 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scriptingの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Slider comparison image before and after
  • 影響バージョン: 0.8.3 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting
  • CVE ID: CVE-2024-8543
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/slider-comparison-image-before-and-after/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Slider comparison image before and after」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が特定の入力フィールドに悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

保存されたスクリプトは、他のユーザーがそのページを閲覧した際に実行される可能性があります。

これにより、攻撃者は他のユーザーのブラウザ上で任意のコードを実行し、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などを行うことができます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、入力データの適切なサニタイズが行われていないことが原因です。

特に、ユーザーが入力するデータがそのまま保存され、表示される際にエスケープ処理が行われていないため、悪意のあるスクリプトが実行されるリスクがあります。

過去にも同様のクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が多くのウェブアプリケーションで発生しており、その影響は広範囲に及ぶことが知られています。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインの開発者が入力データのサニタイズとエスケープ処理を適切に行う必要があります。

具体的には、ユーザーが入力するデータを保存する前に無害化し、表示する際にはエスケープ処理を行うことが推奨されます。

これを行わない場合、攻撃者によるクロスサイトスクリプティング攻撃のリスクが高まり、ユーザーのセキュリティが脅かされる可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • サニタイズ: 入力データを無害化する処理。
    特に、スクリプトやHTMLタグを除去することを指す。
  • エスケープ処理: 特殊文字を安全な文字列に変換する処理。
    これにより、スクリプトの実行を防ぐことができる。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッション情報を盗み取る攻撃手法。
    これにより、攻撃者はユーザーになりすまして操作を行うことができる。

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