【plugin】『WP AdCenter – Ad Manager & Adsense Ads』(versions 2.5.6 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via ad_alignment Attributeの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: WP AdCenter – Ad Manager & Adsense Ads
  • 影響バージョン: 2.5.6 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via ad_alignment Attribute
  • CVE ID: CVE-2024-8317
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/wpadcenter/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「WP AdCenter – Ad Manager & Adsense Ads」における脆弱性です。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が、特定の属性(ad_alignment)を通じて悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

攻撃者は、この脆弱性を利用して、他のユーザーがそのスクリプトを実行するように仕向けることができます。

これにより、被害者のブラウザ上で任意のコードが実行され、情報の漏洩やセッションの乗っ取りなどのリスクが生じます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、入力データの検証が不十分であることに起因しています。

特に、ad_alignment属性に対する適切なサニタイズ処理が行われていないため、悪意のあるスクリプトが保存される可能性があります。

過去にも同様のクロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性が他のプラグインやテーマで発見されており、これらはウェブアプリケーションのセキュリティにおいて重要な問題となっています。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインをバージョン2.5.7にアップデートする必要があります。

公式ページから最新バージョンをダウンロードし、インストールしてください。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるXSS攻撃のリスクが高まり、サイトのセキュリティが著しく低下する可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • サニタイズ: 入力データを安全な形式に変換する処理。
    特に、スクリプトやHTMLタグを無害化することを指す。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステム。
  • 認証されたユーザー: システムにログインしているユーザーのこと。
    特定の権限を持つユーザーを指す場合もある。

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