【plugin】『Share This Image』(versions 2.01 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via alignment Parameterの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Share This Image
  • 影響バージョン: 2.01 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via alignment Parameter
  • CVE ID: CVE-2024-8108
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/share-this-image/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Share This Image」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、特定のバージョン(2.01 以下)において、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が、alignmentパラメータを通じて悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

この脆弱性を利用することで、攻撃者は他のユーザーがそのページを閲覧した際に、任意のスクリプトを実行させることが可能となります。

結果として、ユーザーのセッション情報の盗難や、フィッシング攻撃の実行など、さまざまな悪意のある行為が行われる可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的なセキュリティ問題であるクロスサイトスクリプティング(XSS)の一種です。

特に、認証されたユーザーが特定の入力フィールドに悪意のあるスクリプトを保存できる「Stored XSS」は、影響範囲が広く、深刻な被害をもたらすことがあります。

過去にも同様の脆弱性が多くのプラグインやテーマで発見されており、開発者は常に入力データの検証とサニタイズを行うことが求められています。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策として、プラグインを最新バージョン(2.02)にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行うことで、alignmentパラメータに対する適切なサニタイズが実装され、悪意のあるスクリプトの保存が防止されます。

もしアップデートを行わない場合、攻撃者によるXSS攻撃のリスクが高まり、サイトの信頼性やユーザーの安全が脅かされる可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): Webアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行されることを指します。
  • Stored XSS: 悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、他のユーザーがそのデータを閲覧した際にスクリプトが実行されるタイプのXSSです。
  • サニタイズ: 入力データを安全な形式に変換することで、悪意のあるコードの実行を防ぐ手法です。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の深刻度を評価するための標準化されたスコアリングシステムです。
  • Contributor: WordPressのユーザー権限の一つで、投稿の作成はできるが公開はできない権限を持つユーザーを指します。

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