【theme】『Betheme』(versions 27.5.6 以下) Authenticated (Contributor+) PHP Object Injectionの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Betheme
  • 影響バージョン: 27.5.6 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) PHP Object Injection
  • CVE ID: CVE-2024-2694
  • 重大度: 高
  • 公式ページURL: 不明

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのテーマ「Betheme」における脆弱性です。

この脆弱性は、Authenticated (Contributor+) PHP Object Injectionと呼ばれるもので、CVSSスコアは8.8と非常に高い評価を受けています。

具体的には、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が特定の入力を通じてPHPオブジェクトを注入することが可能です。

これにより、攻撃者は任意のコードを実行したり、システムの制御を奪ったりすることができます。

影響範囲は広く、サイト全体のセキュリティが脅かされる可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、PHPオブジェクトの取り扱いに関する不適切な処理が原因で発生しました。

PHPオブジェクトインジェクションは、過去にも多くのシステムで問題となっており、その危険性は広く認識されています。

特に、WordPressのような広く利用されているプラットフォームにおいては、影響が大きいため、迅速な対応が求められます。

対策方法と影響

現在のところ、脆弱性が修正されたバージョンは提供されていません。

そのため、影響を受けるバージョンを使用している場合は、権限のあるユーザーの管理を厳格に行い、不審な活動がないか監視することが重要です。

また、公式のアップデートがリリースされ次第、速やかに適用することを強く推奨します。

対策を行わない場合、サイトが攻撃者に乗っ取られるリスクが高まります。

専門用語の解説

  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準化されたスコアリングシステムです。
  • CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するシステムです。
  • PHP Object Injection: PHPオブジェクトインジェクションは、攻撃者が不正なPHPオブジェクトを注入することで、任意のコードを実行させる攻撃手法です。
  • Authenticated: 認証されたユーザーを指し、特定の権限を持つユーザーが対象となります。

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