【plugin】『Theme Editor』(versions 2.8 以下) Authenticated (Admin+) PHAR Deserializationの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Theme Editor
  • 影響バージョン: 2.8 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Admin+) PHAR Deserialization
  • CVE ID: CVE-2022-2440
  • 重大度: 高
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/theme-editor/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「Theme Editor」に関する脆弱性です。

この脆弱性は、バージョン2.8以下に存在し、Authenticated (Admin+) PHAR Deserializationという種類のものです。

具体的には、管理者権限を持つユーザーが特定の操作を行うことで、PHARファイルのデシリアライズが不正に行われる可能性があります。

これにより、攻撃者は任意のコードを実行することができ、システム全体に深刻な影響を与える可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、PHARファイルのデシリアライズ処理における不適切な入力検証が原因で発生しました。

PHARファイルはPHPアーカイブ形式の一種で、デシリアライズ処理を通じてオブジェクトを復元する際に、悪意のあるコードが実行されるリスクがあります。

過去にも同様のデシリアライズ脆弱性が他のシステムやプラグインで発見されており、これらはしばしば重大なセキュリティリスクを引き起こします。

対策方法と影響

この脆弱性に対する最も効果的な対策は、プラグインを最新バージョン(2.9)にアップデートすることです。

アップデートを行わない場合、攻撃者によって任意のコードが実行されるリスクがあり、サイト全体が乗っ取られる可能性があります。

したがって、早急にアップデートを行うことを強く推奨します。

専門用語の解説

  • PHAR: PHPアーカイブ形式の一種で、複数のPHPファイルを一つのアーカイブにまとめるための形式。
  • デシリアライズ: シリアライズされたデータを元のオブジェクトに復元する処理。
  • 任意のコード実行: 攻撃者が自分の好きなプログラムコードを実行できる状態。
  • 管理者権限: システムやアプリケーションの全ての操作を行うことができる最高権限。

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