【plugin】『Responsive Lightbox & Gallery』(versions 2.4.7 以下) Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Responsive Lightbox & Gallery
  • 影響バージョン: 2.4.7 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Author+) Stored Cross-Site Scripting via File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-6870
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/responsive-lightbox/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Responsive Lightbox & Gallery」における脆弱性です。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Author以上の権限を持つユーザー)が特定の条件下で悪意のあるファイルをアップロードすることにより、ストアドクロスサイトスクリプティング(Stored XSS)攻撃を実行できるというものです。

具体的には、攻撃者が悪意のあるスクリプトを含むファイルをアップロードし、そのファイルが他のユーザーによって表示されると、スクリプトが実行されてしまいます。

これにより、攻撃者は他のユーザーのブラウザ上で任意のコードを実行することが可能となり、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などのリスクが生じます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、ファイルアップロード機能における入力検証の不備が原因で発生しました。

WordPressプラグインは多くのユーザーに利用されており、その利便性から多くの機能が追加されていますが、セキュリティ対策が不十分な場合、今回のような脆弱性が発生することがあります。

特に、ユーザーが自由にファイルをアップロードできる機能は、適切な検証が行われないと悪用されるリスクが高まります。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインを最新バージョンの2.4.8にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行うことで、ファイルアップロード時の入力検証が強化され、悪意のあるスクリプトの実行を防ぐことができます。

もしアップデートを行わない場合、攻撃者によるクロスサイトスクリプティング攻撃のリスクが残り、サイトのセキュリティが脅かされる可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • ストアドXSS: 悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、他のユーザーがそのスクリプトを含むページを閲覧する際に実行されるタイプのXSS。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み取り、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃手法。
  • フィッシング攻撃: 信頼できる組織を装ってユーザーから個人情報を騙し取る詐欺行為。

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