脆弱性の概要

• プラグイン/テーマ名: GiveWP – Donation Plugin and Fundraising Platform
• 影響バージョン: 3.14.1 以下
• 脆弱性タイプ: Unauthenticated PHP Object Injection to Remote Code Execution
• CVE ID: CVE-2024-5932
• 重大度: クリティカル
• 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/give/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「GiveWP – Donation Plugin and Fundraising Platform」に発見された重大な脆弱性についてです。

この脆弱性は、未認証のPHPオブジェクトインジェクションからリモートコード実行に至るもので、攻撃者が特定の条件下で任意のコードを実行できる可能性があります。

具体的には、攻撃者が特定のリクエストを送信することで、サーバー上で任意のPHPコードを実行し、システム全体を乗っ取ることができるというものです。

この脆弱性は、バージョン3.14.1以下のGiveWPプラグインに存在し、非常に高いリスクを伴います。

脆弱性の背景

この脆弱性は、PHPオブジェクトインジェクションという技術的な問題に起因しています。

PHPオブジェクトインジェクションは、ユーザーからの入力を適切にサニタイズしない場合に発生し、攻撃者が任意のオブジェクトを注入することが可能になります。

歴史的に見ても、この種の脆弱性は多くのウェブアプリケーションで問題となっており、特にWordPressのような広く使用されているプラットフォームでは、その影響が大きくなります。

対策方法と影響

この脆弱性に対する最も効果的な対策は、GiveWPプラグインを最新バージョンの3.14.2にアップデートすることです。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるリモートコード実行のリスクが高まり、ウェブサイト全体が乗っ取られる可能性があります。

そのため、早急にアップデートを行うことが強く推奨されます。

専門用語の解説

• PHPオブジェクトインジェクション: ユーザーからの入力を通じて任意のPHPオブジェクトを注入し、システムの動作を変更する攻撃手法。
• リモートコード実行: 攻撃者が遠隔から任意のコードを実行できる脆弱性。
• サニタイズ: ユーザーからの入力を安全に処理するために、不正なデータを除去または無害化すること。
• CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステム。
• CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するシステム。

情報元