【plugin】『ARMember – Membership Plugin, Content Restriction, Member Levels, User Profile & User signup』(versions 4.0.37 以下) Authenticated (Subscriber+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Uploadの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: ARMember – Membership Plugin, Content Restriction, Member Levels, User Profile & User signup
  • 影響バージョン: 4.0.37 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Subscriber+) Stored Cross-Site Scripting via SVG File Upload
  • CVE ID: CVE-2024-7703
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/armember-membership/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「ARMember – Membership Plugin, Content Restriction, Member Levels, User Profile & User signup」に関する脆弱性です。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Subscriber以上の権限を持つユーザー)がSVGファイルをアップロードする際に、悪意のあるスクリプトを埋め込むことができるというものです。

具体的には、SVGファイルに悪意のあるJavaScriptコードを含めることで、他のユーザーがそのファイルを閲覧した際にスクリプトが実行され、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が成立します。

この脆弱性を利用されると、攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のスクリプトを実行することが可能となり、セッションハイジャックやフィッシング詐欺などの攻撃が行われるリスクがあります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、SVGファイルのアップロード機能における入力検証の不備が原因で発生しました。

SVGファイルはXMLベースのベクター画像フォーマットであり、テキスト形式で記述されるため、JavaScriptなどのスクリプトを埋め込むことが可能です。

そのため、適切な入力検証が行われていない場合、悪意のあるスクリプトが含まれたSVGファイルがアップロードされる危険性があります。

このような脆弱性は、過去にも他のプラグインやウェブアプリケーションで発生しており、特にユーザー生成コンテンツを扱うサイトでは注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策として、プラグインのバージョンを4.0.38以上にアップデートすることが推奨されます。

アップデートにより、SVGファイルのアップロード時に適切な入力検証が行われるようになり、悪意のあるスクリプトの埋め込みが防止されます。

もしアップデートを行わない場合、攻撃者によるクロスサイトスクリプティング攻撃のリスクが残り、サイトのセキュリティが大きく損なわれる可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • SVGファイル: Scalable Vector Graphicsの略で、XMLベースのベクター画像フォーマット。
    テキスト形式で記述されるため、スクリプトを埋め込むことが可能。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み取ることで、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃手法。
  • フィッシング詐欺: 偽のウェブサイトやメールを使ってユーザーの個人情報を盗み取る詐欺行為。

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