脆弱性の概要

• プラグイン/テーマ名: MStore API – Create Native Android & iOS Apps On The Cloud
• 影響バージョン: 4.15.2 以下
• 脆弱性タイプ: Authentication Bypass to Account Takeover
• CVE ID: CVE-2024-7628
• 重大度: 高
• 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/mstore-api/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「MStore API – Create Native Android & iOS Apps On The Cloud」における脆弱性です。

この脆弱性は、バージョン4.15.2以下に存在し、認証バイパスを通じてアカウントの乗っ取りが可能となるものです。

具体的には、攻撃者が特定の条件下で認証を回避し、管理者権限を持つアカウントに不正にアクセスすることができるというものです。

この脆弱性が悪用されると、攻撃者はサイトの完全な制御を奪い、データの改ざんや削除、さらには悪意のあるコードの挿入などが可能となります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、プラグインの認証機構における不備から発生しました。

特に、認証プロセスにおける入力検証が不十分であったため、攻撃者が特定のリクエストを送信することで認証を回避できる状態にありました。

このような脆弱性は、過去にも他のプラグインやシステムで発見されており、認証バイパスは非常に重大なセキュリティリスクを伴います。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策として、プラグインをバージョン4.15.3にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行うことで、認証プロセスの不備が修正され、攻撃者による不正アクセスを防ぐことができます。

もしアップデートを行わない場合、サイトが攻撃者に乗っ取られるリスクが高まり、データの漏洩や改ざん、さらにはサイトの完全な破壊といった深刻な被害が発生する可能性があります。

専門用語の解説

• 認証バイパス (Authentication Bypass): 認証プロセスを回避して不正にシステムにアクセスする手法。
• アカウント乗っ取り (Account Takeover): 他人のアカウントに不正にアクセスし、そのアカウントを制御する行為。
• CVSS (Common Vulnerability Scoring System): 脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステム。
• CVE (Common Vulnerabilities and Exposures): 公開されている脆弱性情報の識別番号。

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