脆弱性の概要

• プラグイン/テーマ名: WooCommerce – Social Login
• 影響バージョン: 2.7.5 以下
• 脆弱性タイプ: Authentication Bypass to Account Takeover
• CVE ID: CVE-2024-7503
• 重大度: クリティカル
• 公式ページURL: 不明

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「WooCommerce – Social Login」に関する脆弱性です。

この脆弱性は、バージョン2.7.5以下に存在し、認証バイパスを通じてアカウントを乗っ取ることが可能です。

具体的には、攻撃者が特定の条件を満たすことで、正規のユーザーとしてログインできるようになり、その結果、ユーザーのアカウントを完全に制御することができます。

この脆弱性が悪用されると、攻撃者はユーザーの個人情報や購入履歴にアクセスできるだけでなく、さらなる攻撃の足がかりとして利用することも可能です。

脆弱性の背景

この脆弱性は、ソーシャルログイン機能の実装における認証プロセスの不備から発生しました。

ソーシャルログインは、ユーザーが既存のソーシャルメディアアカウントを使用して簡単にログインできる便利な機能ですが、その認証プロセスが適切に保護されていない場合、攻撃者に悪用されるリスクがあります。

過去にも同様の脆弱性が他のプラグインやシステムで発見されており、認証バイパスは非常に重大なセキュリティリスクとなります。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインをバージョン2.7.6にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるアカウント乗っ取りのリスクが高まります。

特に、オンラインショップを運営している場合、顧客の個人情報や購入履歴が漏洩する可能性があり、信頼性の低下や法的な問題に発展する恐れがあります。

専門用語の解説

• Authentication Bypass: 認証バイパス。
  通常の認証プロセスを回避してシステムにアクセスすること。
• Account Takeover: アカウント乗っ取り。
  攻撃者が他人のアカウントを不正に取得し、制御すること。
• CVSS: Common Vulnerability Scoring System。
  脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステム。
• CVE: Common Vulnerabilities and Exposures。
  公開されている脆弱性情報の識別番号。

情報元