【plugin】『Zephyr Project Manager』(versions 3.3.100 以下) Authenticated (Subscriber+) Stored Cross-Site Scripting via filename Parameterの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Zephyr Project Manager
  • 影響バージョン: 3.3.100 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Subscriber+) Stored Cross-Site Scripting via filename Parameter
  • CVE ID: CVE-2024-7356
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/zephyr-project-manager/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「Zephyr Project Manager」における脆弱性です。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Subscriber以上の権限を持つユーザー)が、ファイル名パラメータを通じて悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

具体的には、ユーザーが特定のファイル名を入力することで、そのファイル名に含まれるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される可能性があります。

この脆弱性が悪用されると、攻撃者は他のユーザーのセッションを乗っ取ったり、任意の操作を実行させたりすることができます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的な問題であるクロスサイトスクリプティング(XSS)の一種です。

特に、ユーザーが入力したデータが適切にエスケープされずに保存され、他のユーザーに表示される場合に発生します。

歴史的に見ても、XSSは多くのWebアプリケーションで繰り返し発見されており、その影響範囲は広範です。

このため、開発者は常にユーザー入力を厳密に検証し、エスケープ処理を行うことが求められます。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインをバージョン3.3.101にアップデートする必要があります。

公式ページから最新バージョンをダウンロードし、インストールしてください。

アップデートを行わない場合、攻撃者によるセッション乗っ取りや任意の操作が実行されるリスクが高まります。

特に、複数のユーザーが利用するサイトでは、被害が拡大する可能性があるため、早急な対応が求められます。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): Webアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行されること。
  • エスケープ処理: ユーザー入力を安全に処理するために、特定の文字を無害化すること。
  • セッション乗っ取り: 攻撃者が他のユーザーのセッション情報を盗み、そのユーザーになりすまして操作を行うこと。

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