【plugin】『One Click Close Comments』(versions 2.7.1 以下) Unauthenticated Full Path Disclosureの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: One Click Close Comments
  • 影響バージョン: 2.7.1 以下
  • 脆弱性タイプ: Unauthenticated Full Path Disclosure
  • CVE ID: CVE-2024-6546
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/one-click-close-comments/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「One Click Close Comments」における脆弱性です。

この脆弱性は、未認証のユーザーがフルパスを取得できるというもので、技術的には「Unauthenticated Full Path Disclosure」と呼ばれます。

具体的には、攻撃者が特定のリクエストを送信することで、サーバー上のファイルパス情報を取得することが可能です。

この情報が漏洩すると、攻撃者はサーバーのディレクトリ構造を把握し、他の脆弱性を利用した攻撃を計画するための手がかりを得ることができます。

影響範囲としては、バージョン2.7.1以下の「One Click Close Comments」を使用している全てのサイトが対象となります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、プラグインのコード内でエラーハンドリングが適切に行われていないことが原因です。

エラーメッセージにフルパスが含まれてしまうため、攻撃者がこれを利用して情報を取得することが可能となります。

過去にも同様の脆弱性が他のプラグインやテーマで発見されており、エラーメッセージの取り扱いには常に注意が必要です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する対策としては、プラグインの最新バージョンにアップデートすることが推奨されます。

公式ページで提供されている最新バージョンに更新することで、この脆弱性は修正されます。

もしアップデートを行わない場合、攻撃者にサーバーのフルパス情報を取得されるリスクが高まり、さらなる攻撃の足がかりとなる可能性があります。

専門用語の解説

  • Unauthenticated Full Path Disclosure: 認証されていないユーザーがサーバー上のファイルパス情報を取得できる脆弱性。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステム。
  • CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するシステム。
  • エラーハンドリング: プログラムがエラーを検出し、適切に処理するための機能。

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