【plugin】『Master Currency WP』(versions 1.1.61 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Currency Converter Form Shortcodeの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Master Currency WP
  • 影響バージョン: 1.1.61 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Currency Converter Form Shortcode
  • CVE ID: CVE-2024-6634
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/mastercurrency-wp/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Master Currency WP」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が、通貨コンバーターフォームのショートコードを利用して、悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

具体的には、攻撃者が特定の入力フィールドに悪意のあるJavaScriptコードを埋め込むことで、他のユーザーがそのページを閲覧した際にスクリプトが実行される可能性があります。

これにより、被害者のブラウザ上で任意の操作が行われるリスクがあり、個人情報の漏洩やセッションハイジャックなどの深刻な影響を及ぼす可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的なセキュリティ問題であるクロスサイトスクリプティング(XSS)の一種です。

特に、認証されたユーザーが特定の権限を持つ場合に発生しやすい問題です。

過去にも同様の脆弱性が多くのプラグインやテーマで発見されており、開発者が入力データの検証やエスケープ処理を適切に行わない場合に発生します。

このような脆弱性は、ユーザーの信頼を損なうだけでなく、サイト全体のセキュリティを脅かす重大な問題です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な対策方法としては、プラグインの開発者が提供する最新バージョンにアップデートすることが推奨されます。

現時点では、脆弱性が修正されたバージョンは不明ですが、公式ページや開発者のアナウンスを定期的に確認し、アップデートが提供された際には速やかに適用することが重要です。

また、サイト管理者は、不要なプラグインやテーマを削除し、定期的なセキュリティチェックを行うことで、潜在的なリスクを最小限に抑えることができます。

対策を行わない場合、サイトが攻撃者に乗っ取られるリスクが高まり、ユーザーの個人情報が漏洩する可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): Webアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行されることを指します。
  • ショートコード: WordPressで使用される短いコードのこと。
    特定の機能を簡単に呼び出すために使用されます。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み取ることで、そのユーザーになりすまして操作を行う攻撃手法です。
  • エスケープ処理: 入力データを安全に処理するために、特定の文字を無害化する技術です。

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