【plugin】『Flipbox Builder』(versions 1.5 以下) Authenticated (Contributor+) PHP Object Injectionの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Flipbox Builder
  • 影響バージョン: 1.5 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) PHP Object Injection
  • CVE ID: CVE-2024-6152
  • 重大度: 高
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/flipbox-builder/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Flipbox Builder」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)によるPHPオブジェクトインジェクションの可能性があるというものです。

具体的には、悪意のあるユーザーが特定の入力フィールドに不正なデータを送信することで、サーバー上で任意のコードを実行することが可能となります。

この脆弱性が悪用されると、サイトの完全な制御を奪われるリスクがあり、非常に危険です。

脆弱性の背景

この脆弱性は、PHPオブジェクトインジェクションという技術的な問題に起因しています。

PHPオブジェクトインジェクションは、シリアライズされたオブジェクトが不正に操作されることで発生します。

過去にも同様の脆弱性が他のプラグインやシステムで発見されており、その影響の大きさから注目されています。

特に、WordPressのような広く利用されているプラットフォームにおいては、こうした脆弱性が発見されると多くのサイトが影響を受けるため、迅速な対応が求められます。

対策方法と影響

現在、脆弱性が修正されたバージョンは不明ですが、開発者からの公式なアップデートが提供されるまで、以下の対策を講じることが推奨されます。

まず、影響を受けるバージョン(1.5以下)を使用している場合は、プラグインを一時的に無効化することを検討してください。

また、サイトのアクセス権限を見直し、信頼できるユーザーのみがContributor以上の権限を持つように設定することも重要です。

これらの対策を行わない場合、サイトが攻撃者に乗っ取られるリスクが高まります。

専門用語の解説

  • PHPオブジェクトインジェクション: PHPのシリアライズされたオブジェクトを不正に操作し、任意のコードを実行させる攻撃手法。
  • シリアライズ: データ構造やオブジェクトの状態を保存や転送のために文字列に変換すること。
  • Contributor: WordPressのユーザー権限の一つで、投稿の作成はできるが公開はできない権限。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準化されたスコアリングシステム。

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