【theme】『Zenon Lite』(versions 1.9 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Button Shortcodeの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Zenon Lite
  • 影響バージョン: 1.9 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Button Shortcode
  • CVE ID: CVE-2024-5964
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: 不明

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressテーマ「Zenon Lite」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、バージョン1.9以下のZenon Liteテーマに存在し、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が特定のショートコードを使用することで、悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

具体的には、ボタンショートコードを利用して、攻撃者が任意のJavaScriptコードを挿入し、他のユーザーがそのページを閲覧した際にスクリプトが実行される可能性があります。

この脆弱性が悪用されると、被害者のブラウザ上で任意の操作が行われる可能性があり、個人情報の漏洩やセッションハイジャックなどのリスクが考えられます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、WordPressテーマにおける入力データの適切なサニタイズが行われていないことが原因です。

特に、ショートコードの処理において、ユーザーが入力したデータがそのままHTMLとして出力されるため、クロスサイトスクリプティング(XSS)の攻撃が可能となります。

過去にも同様の脆弱性が他のテーマやプラグインで発見されており、Webアプリケーションのセキュリティにおいては一般的な問題です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な修正方法は、テーマの開発者が提供する修正済みバージョンにアップデートすることです。

しかし、現時点では修正済みバージョンの情報が提供されていないため、ユーザーは以下の対策を検討する必要があります。

1. 信頼できるユーザーのみがContributor以上の権限を持つようにする。

2. サードパーティのセキュリティプラグインを導入し、XSS攻撃を防ぐ。

これらの対策を行わない場合、サイトのセキュリティが脆弱なままとなり、攻撃者による不正アクセスやデータ漏洩のリスクが高まります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): Webアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • ショートコード: WordPressで使用される特定の機能を簡単に呼び出すためのコード。
  • サニタイズ: 入力データを安全に処理するために、不正なデータを除去または無害化すること。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃手法。

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